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パンパンパンプキンの日記

フィリピン留学記 旅 アート 漫画・アニメ 映画

海外で学ぶということ

パンパンパンプキンです。

今日は考え事を中心に書きます。
普段の記事が観光の話題ばかりになってしまいがちですが、それは深く考え事をすることを保留しているからです。一度考えだすと平気で数日はそれに費やしてしまい、勉強できなくなってしまう質なので、高いお金払ってここまで来て、それは避けたい…。
学生の頃はそれも賄えるほど時間がありましたから、それで良かったんですが、もうそういうわけにはいきませんからね。人生限られてますから、時間のやりくりが大事です。

(とか言いつつ、後述の件で、今週は平日ももんもんしていたら、そのまままたちょっと体調を崩してまたお医者にかかりました…。元々、雨季で寒暖差が激しく気圧も不安定な時期だからか、私の他にも最近学内で体調を崩している人が増えています。フィリピンは病院にかかるほど体調が悪ければ即入院なので、短期間の留学の方は体調管理にはほんとに気をつけてください…)

スラム見学ツアーに参加しました

さて、先日、NPO法人セブン・スピリットのスラム見学ツアーに参加してきました。

seven-spirit.or.jp

ツアーの詳細は↑のHPをご覧いただければと思いますが、スラムのお宅に実際に訪問をして質問タイム、その後少しばかりの座学、法人内で音楽を通じての情操教育を受けるフィリピンの子供達と交流、という内容でした。

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(洗濯も汚物も一緒くたの集落横の川。ゴミも浮く。暑い日にはここで泳ぐこともある)

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(スラムの井戸場。集落の女性たちがここで各自の家の洗濯物を持ち寄り洗う)

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(法人内の教室で楽器の練習に励む子供たち)

 ツアー最中や帰ってきてすぐくらいには、本などで知っていた知識に色がついたなーくらいの感想だったのですが、その後、頭の中で延々とこねくり回すのが止まらなくて、収集がつかなくなりました。
そこで同じく参加した方とディスカッションし、まだ正直一段落もつけてないんですけど、考えた内容を書き残したいと思います。

他人は自分とは全く異なる生き物

まず結論として、他人への理解、特に外国人となると非常に難しいということを痛感しました。私が私の世界の感覚で発言し行動したことが、違う世界の人からはとんでもなく非常識に・気分を害してしまうしれないという怖さ。
私は元々人付き合いも得意ではないし、やっぱり他人こえー!って情けないことに恐縮してしまいました。(そうなる為のツアーだったのでは決してないんですけど)
私は、

ヘタにフィリピン人講師と会話できないな…。

とまで思ってしまいました。語学の勉強をしに来ているのだから、しゃべらないわけにはいきませんが、平日の授業がめちゃくちゃ怖くなりました。

そして実際、月曜日の授業での会話。
フィリピン人講師「週末は何してたの?」
私「…セブン・スピリットのツアーに参加したよ…(頭がこれでいっぱいになってたのもあり、誤魔化せず)」
フィリピン人講師「そうなの。どうだった?
私「……まだ考え中なの…」
フィリピン人講師「どう思った?
私「………」

言葉にできない〜〜!!!
日本語でもまとまってないのに、英語で話せるはずもなく、またヘタな事言えないなとびびってしまい、本当に情けないことに何も言えず。

…今思えば、日本の教育をフィリピンの子供たちに施すことについて意見聞いても良かったかもしれない。

子供たちへの情操教育について

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というのは、フィリピンの子どもたちに情操教育を与える、がセブン・スピリットの活動の主な内容なんです。
なんと、フィリピンの公立学校では五教科以外の例えば体育・音楽・美術の授業がほぼないのです。
何故なら、フィリピンの学歴社会(最低限大卒でなければ企業に勤めるなどマトモな職に就くことができません。それ以外は日雇いの仕事や物乞いするしか生きる術がない)が、言わば副教科のスキルを評価しないから。教えるべき教師も副教科に関してスキルがないから、教えようもないのです。

突然ですがフィリピンのお土産って聞いて何を思い浮かべますか?以前、フィリピンのお土産に7Dのドライマンゴーがおすすめ!っという記事を書きましたが、 

pp-pumpkin.hatenablog.jp

他、何か思いつきます?現地のお菓子、海のポストカード、バカンスの経験。
私ももう二ヶ月こっちにいるもののまだまだ全然詳しくないので他に知っているものがあれば教えてほしいのですが、無くないですか?普通海外のお土産といえば、現地の民芸品。布とか、何か植物で編んだものとか。ロシアでいえばマトリョーシカとか?そういうものが見当たらないんです。
これは、フィリピンの文化というものが盛んじゃないからだ、とツアーの案内人の方がおっしゃってました。
そういえば、CEBUには美術館がありません。確実に言えば、美術館と冠するものは確かにあるのですが、内容は歴史博物館のそれだと思います。もちろん、首都であるマニラにはいくつかあるようです。が、博物館と冠するものが大多数なのは同じく。
旅先では時間の許す限り美術館通いをする私が、来て二ヶ月、未だ美術館の一館にも足を運んでいません。いっぱいあったらあったで英語学習そっちのけで通ってしまうので留学の趣旨としては良くないのですが笑。

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…話がちょっとズレてしましたが、ツアー内で日本の歌を子ども達が歌っていたんですね。それってどういう事なんだろう…とちょっと引っかかりを覚えたんです。情操教育は、これが美しいとか、これが大事だとか、そういった人間の価値観を決める教育です。それをジャパナイズしちゃっていいんだろうか…とか思ったんです。

五教科のスキルは世界共通だけど、副教科(という言い方は私も美術を専門に学んだ端くれとして、当然好きじゃないんですが)は国ごとに異なるものがあるはず。国ごとに違うから、国民性が反映された絵ってものがあるんだし。何より人間の集合体である国を形成していく上でとても大事なものなんじゃないか…。

先述したように、ツアーに同席した人とディスカッションして、その際に、「単にツアーに参加して参加費を払ってもらったから、その御礼として単純に捉えたらいいのでは。それに、セブン・スピリットというNPO法人の自国での存在をフィリピン政府が許しているのが承認しているってことじゃないの?」という意見ももらったんですね。
確かにそうかも。そんなに難しく考えることじゃないのかな。

…けどなぁ〜。
美術が好きで学んで、日本のアニメ・漫画が好きで、それで育ってきたと過言ではない私からすると、感情面で納得できないところがあります。ほんとにいいのか?

(絵なんて)生きるのに必要ないじゃん!
は芸術事に関わってたら必ずは考えることです。いや確かにお腹は膨れないけどー!でも大事なんだよそれないと私生きていけないもん!!

けどまずは生きなきゃ

ってことなんですよね、結局は。
私が言う「生きてけない」は所詮精神面の話。衣食住整ってたらひとまずは身体的には生きてけるでしょ!
毎日を(身体的に)生きる為のスキル(学歴社会で生きる為の五教科のスキル)を、まず教育では優先しなければならない。フィリピンは現在、この段階なのでしょう。

私は生活が苦しくて食べられなかったり、戦争が身近にあったり、躾の意味以外で親にねだったものを我慢した経験すらほとんどありません。「衣食住滞り無く生きる」ことを当たり前のこととして育ってきているので、生きるのにいわば間接的に必要なものも、必須と感じられているに過ぎないのかもしれません…。

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(ツアーでお邪魔したお家の赤ちゃん。天井から吊るされたハンモックで眠る)

ツアーの最中で、子供たちもドラッグを使う、という話が出ました。一個のパンを買って半日お腹を膨らませるより、ドラッグを買って数日間空腹を忘れることを選ぶんだそうです。ツアーで訪れた集落はドラッグの売買で有名なところらしく、ドラッグも安く売買されています。
この費用といえば、今はストップしているようですが政府や教会からの援助金だったり、町で物乞いをして得たものだったり。だからか、フィリピンでは子供にお金を与えることは法律で禁止されています。なので、町で子供の物乞いがあっても、決してお金を与えてはいけません。違法です。
スラムの人々が得た援助金を食べ物やドラッグやギャンブルに遣ってしまうのはよくあることです。何故なら、お金を将来の為に貯めておくという概念がないから。今日目の前のことだけで、人生設計も、教育を受けていないから無いそうです。

フィリピンはそんなそんな状況なんです。国民の少なくとも60%がそんな生活なんです。

子供たちにまつわる犯罪に関して

最後に、どうしても頭から離れなかった子供たちにまつわる犯罪について。
以前、「闇の子供たち」という映画を観てから、貧困と子供、といえばこの映画の場面場面がどうしても思い出されてしまいます。子供を外国人相手の売春宿に売る様子を非常にリアルに描写したこの作品、初めて観た時、すごくショックを受けました。

闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]
 

www.youtube.com

この映画の舞台はタイですが、フィリピンでも毎日のようにFBを使った児童猥褻ポルノ写真の違法販売が新聞に載るそうです。お金の為に(それは食べ物に替わるのか、ドラッグに替わるのか、はたまた…)、親が子供の画像をFBを介して売るそうです。

生きる世界が違う人々と、私はどう会話できるのか?

私には貧困の経験がないし、知識も足りないから、いくら考えても答えはわからないです。ありきたりですが、もっと勉強、というか、少なくともこの留学期間お世話になるこの国のこと、もっと知って、考えていかないといけません。
海外の人々から学ぶとはどういうことなのか?
もっとここを詰めて考える義務が、留学生にはあると思います。